このページの図と文章は「チャーチル会全国会員名簿」から引用し、編集させていただきました。





気晴らしに絵程いいものはない。
未だやったことがなければ、是非一度試して御覧、私を嘲笑する前に。
そして、しくじったところで大した損害でもなかろう。
絵を描き出せば上手も下手もない。
第一、頭の中に何事もなくなる。
やって御覧、是非一度、死なないうちに。

 サー・ウィンストン・チャーチル


チャーチル会

 チャーチル会(CC)は昭和24年(1949年)、索漠とした戦後の東京銀座で数人の文化人たちが、当時のイギリス首相サー・ウィンストン・チャーチル卿が「絵を描くことは他人に迷惑をかけず、総てを忘れることができる最高のホビーだ!」と書いてあるのを見て絵を描く会を作ったのが最初といわれています。創立会員には宇野重吉、高峰秀子、長門美保、藤村 洸、森 雅之の各氏がおられたと記録されています。
 この創立会員を中心に或いは時には街角で出会った知人を勧誘し、又時には出演者同志の楽屋うらの話がもとで入会することになるなど、それからそれへとひろがっていったそうです。
 昭和25年(1950年)正月、第1回展覧会が日本橋三越7階で開催されました。そのうちに山口県防府がチャーチル会防府を結成し、続いて京都、名古屋とCC運動が広がるに従って全国的に姉妹会が誕生しました。姉妹会は夫々独立した性格を持って運営され、東京が本部、地方が支部という関係ではなく、同格な存在です。ただ誕生順によって姉妹が決まっています。従って東京は長姉ということになります。
 毎年1回、全国の姉妹会全員が一堂に会する「チャーチル会全国大会」が催されます。また地方大会(ブロック大会)というものも催されています。チャーチル会は職能組合や同業会とは全く違い、もともと遊びの会なのですから、いろいろな計画を立てて楽しく絵を描き、懇親を重ねています。

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